2011年6月14日火曜日

放射線ってなんだろう? その4:放射線その1(アルファ線)

不安定な原子が壊れる時に「放射線」を出す。というのが前回の話

原子によって、いろいろな壊れ方があるから、
原子によって、出す放射線の種類が違ってくる。

今回は数ある放射線の1つ、「アルファ線」のお話です。

これは、ウラン238。陽子を92個と中性子を146個を持っています。
「ウラン238」原子番号92・質量数238
ウラン238は不安定な原子。
だから、時間が経つと壊れてしまいます。
「トリウム」という別の原子になってしまう。
「トリウム234」原子番号90・質量数234
左側にある数字に注目。
陽子の数が2個減って、「92」から「90」に。
左上は陽子と中性子の足し算の数。
「238」から「234」に減ってる。ってことは中性子も2個無くなってる。

ウランは、陽子と中性子を2個づつ失ってトリウムへと壊れていく。
U238からTh234へ。陽子と中性子が飛び出す。

崩壊する原子から飛び出した、陽子2個と中性子2個の塊。
これが「アルファ粒子」。アルファ粒子の流れを「アルファ線」と呼びます。
アルファ粒子
アルファ粒子。それは原子が崩壊するときに出される陽子と中性子の塊。
これがアルファ線の正体です。

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さて次回は、放射線その2(ベータ線)のお話です。

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