2011年6月11日土曜日

放射線ってなんだろう? その3:同位体

陽子の数が変化すると原子の種類が変わる。というのが前回の話
では、
中性子の数が変わると原子はどうなるのか。
炭素原子
たとえば、炭素。
左下に「6」、そして上には「12」という数字がある。

下の数字は「陽子の数」。上の数は「陽子の数」+「中性子の数」。
つまり、この炭素原子には、6個の陽子と6個の中性子が入っていますよ。という意味。

原子には中性子の数が異なる兄弟がいます。炭素の場合、中性子6個・7個・8個の兄弟がいる。つまり、上の数字が12・13・14という3種の炭素があります。

この兄弟が「同位体」です。
英語で書くとisotope。語源はギリシャ語「同じ(isos)場所(topos)」。中性子数が異なっていても原子としての働きは同じ。

違いは、「壊れちゃう」同位体がある、ということ。
炭素12と炭素13は壊れない。炭素14は壊れる同位体
炭素の同位体の中でも、中性子を8個持つ炭素14。
これは、時間が経つと崩壊して炭素じゃなくなってしまいます。炭素14は窒素に変化していくのです。

原子は壊れるときにエネルギーを放出します。
これが「放射線」。

放射線を出す原子、つまり壊れる原子、が「放射性物質」です。
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放射線にもいろんな種類があります。それは原子の壊れ方が違うから。
さて次回は、放射線その1(アルファ線)のお話です。

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