2011年6月17日金曜日

放射線ってなんだろう? その5:ベータ線の前に、電荷ってなんなの


アルファ線は、陽子と中性子の固まりが原子から飛び出したもの。
というのが前回の話。

今回は数ある放射線の1つ、「ベータ線」のお話です。
……と行きたいんだけど……
ベータ線を分かるためには、「電荷」を知っておいた方が良いと思う。

「電荷」ってのは、小さな粒子が持つ性質のこと。

1...「プラス」
2...「マイナス」
3...「プラスでもマイナスでもない」

の3種類の電荷がある。

原子を構成するキャクターの電荷はこんな感じ。
陽子:「プラス」の電荷を持ってるよ

中性子:「プラスでもマイナスでもない」の電荷を持ってるよ

電子:「マイナス」の電荷を持ってるよ

各キャラの電荷がわかったところで、原子を見てみよう。
安定な原子。ヘリウム原子(He4):陽子2個、中性子2個、電子2個
上の図、ヘリウム原子の場合。「陽子」2個。「中性子」が2個ある、


陽子数と中性子数って、どんな原子でも等しいわけじゃない。
陽子の数が多くなってくると、プラスの電荷を中和するために、より多くの中性子が必要になってくる。

たとえば、ヨウ素原子の場合。
53個の「陽子」に対して74個の「中性子」を持っている。
安定な原子。ヨウ素原子(I127):陽子53個、中性子74個
陽子と中性子。安定なバランスは原子ごとに異なっています。

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さて次回は、バランスが崩れた原子、陽子と中性子のお話です。
いよいよベータ線の登場!

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